ミラー衛星衝突

ミラー衛星衝突』 ロイス・マクマスター・ビジョルド (創元SF文庫) ★★★☆

ヴォルコシガン・シリーズ最新刊。
やっぱりこのシリーズはいいなあ。
SF的背景とキャラクター造形の魅力と物語展開のおもしろさ。
その全てが上手い。
読んでいて純粋におもしろい。
なんといってもヴォルコシガンが魅力的なんだけど、それに加えてエカテリンがいい。
二人の物語がさらに続きそうなのが嬉しい。

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天冥の標VI 宿怨PART1

天冥の標VI 宿怨PART1』 小川一水 (ハヤカワ文庫) ★★★☆

救世群ーこの特異な存在を表現するための舞台は全て整った。
今、ここに、その歴史が動きだそうとしている。
SFとしての骨格、物語を支える豊かなキャラクター、そして壮大なスケール。
この物語をリアルタイムで体感できる事にただ感謝しつつ、物語に浸るのみ。
傑作の予感を感じる、そんな1冊である。

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シレンとラギ

いのうえ歌舞伎『シレンとラギ』 劇団☆新感線

■作 中島かずき
■演出 いのうえひでのり

■出演
藤原竜也 永作博美/
高橋克実/
三宅弘城 北村有起哉 石橋杏奈/
橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと/
古田新太

新感線はやっぱり脚本が良い。
対立する二つの国の間の闘いがあって、という基本パターンの上で、二人の暗殺者、シレンとラギを配する事によって、いつもと違う展開がある。
異なる展開の先には異なる結末があって、これもいい感じ。
その脚本を支えるシレンとラギ、二人の役者が素晴らしい。
永作博美は舞台でちゃんと観るのは初めてだけど、いいなあ。
可愛くて、しんがあって、かっこいいのに弱さを見せる演技もうまい。
そして見せるシーンは力強く見せる。
強さと弱さのバランスが役にリアリティを与えている。
藤原竜也もかっこよくてやっぱりいい。
そして、予想外に高橋克実が良かった。教祖としての説法は、人を説得させる魔力がある。
素晴らしい脚本にキャストがぴったりとはまって、素晴らしい舞台である。
楽直前に東京でもう1回観る予定だけど、かなり楽しみ。

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南極点のピアピア動画

南極点のピアピア動画』 野尻抱介 (ハヤカワ文庫) ★★★☆

良かった!
なんといっても明るく楽天的な未来感が楽しい。
昔のSFに書かれていた明るい未来はどこに行ったのか?
実は現代こそが明るい未来の入り口であるとの認識を提示する。
その道具は確かに揃っている。
お伽噺でも何でも良い。
娯楽なんだから明るく楽しくなくっちゃ。
SFの王道を行く、明るく楽しい近未来物語。

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三匹のおっさん ふたたび

三匹のおっさん ふたたび』 有川浩 (文藝春秋) ★★☆

作者はやはり上手いんで一気に読んだ。
趣味ではないけど。
趣味ではないのに一気に読ませる上手さはさすがである。
SFっぽいのもまた書いて欲しいけどなあ。

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火星のプリンセス

火星のプリンセス』 エドガー・ライス・バローズ (創元SF文庫) ★★★

映画やってるんで久しぶりに再読。
買ったのは武部さんの表紙の合本版。
やっぱり表紙はこれしかないよなあ。

で、久しぶりに読んで、内容は全て忘れてたけど、やっぱりおもしろい。
今読んでも普通におもしろいのは本当に凄いと思う。
理屈じゃない。夢と浪漫がここにある。
SFが発展する礎を築いた、まさにSFの原点。

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天使たちの課外活動2

天使たちの課外活動2 ライジャの靴下』 茅田砂胡 (中央公論社) ★★★

おもしろかった。
最近の中では好きな方かも。
スケールは小さいけど、それよりも楽しいのが良い。
ライジャとお師匠さんが良いなあ。
次巻もちょっと楽しみ。

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ジキル&ハイド

『ジキル&ハイド』 梅田芸術劇場メインホール
2012/4/8(日) 13:00
1階17列サブセンター

いいミュージカルだった。
濱田ルーシーの豊かな歌声はそれだけで舞台を支えるに足る。
そのパワー全開の歌を聴けるだけで満足。
そして笹本エマ。その存在感が舞台を締める。
ラストシーンにその存在があるおかげで舞台が美しく完結する。
メインキャストはこのままで再演して欲しいなあ。
もしエマとルーシーが揃った再演があれば、本気でリピートするかも。

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ジキル&ハイド

ジキル&ハイド』 梅田芸術劇場メインホール
2012/4/7(土) 17:30
1階5列サブセンター

今期3回目。
完成度が上がってますます良い。
笹本エマ、婚約パーティーでの、他全員の好奇の目にさらされる中での凛とした強さが美しい。
物語に1本筋を通す主役の存在感がある。
濱田ルーシー、本当に歌が素晴らしい。声が心地よい。
何より、濱田さんのパワー全開の歌が聴けるのが嬉しい。
二人の
デュエット、「その目に」は、ただもうこの二人で聴ける事に感謝。
ラストを締める笹本エマの悲しみの中での強さも美しい。
「ジキル&ハイド」ではなく、「エマ&ルーシー」でもいい位に二人の存在感が素晴らしい。

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クロノリス ー時の碑ー

クロノリス ー時の碑ー』 ロバート・チャールズ・ウィルスン (創元SF文庫) ★★★☆

時間封鎖」の作者の、それ以前に書いたSF。
時間封鎖でも見られた、奇抜なSF的アイデアと、でもハードになりすぎずに魅力的な登場人物で物語を進めるそのスタイルは本作でも既に確立されている。
突如現れたクロノリスは、未来からの侵略宣言であった。
この未来に立ち向かう事ができるのか?
ハードすぎず、でもしっかりとSFで、物語としてもちゃんと成立していて、SF的解決もある。
絶妙なバランスの傑作。

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